「きゃあぁっ!」 黒い水晶玉から分裂した四つのうち、まずは一つ目がロープのような形態に変わり、右腕に巻き付いた。左腕で振りほどこうとするも、ぐるりと両腕が巻き取られて後ろ手で拘束されてしまう。
さらに残りの三つはビー玉サイズの小さなゲル状の形態になり、その内の二つがリリナの左右の胸の先端に "ベチョッ" と張り付いた。
「あんっ!♡」
そして、ちょうど乳首と乳輪をギリギリ隠す大きさで覆いかぶさると、吸盤のように吸い付いて離れなくなった。そして内側から人間の舌のようなものを出し、ペロペロと乳首を嘗め回し始める。
「ひああーっ!!♡」
リングのせいで常時敏感になっていた乳頭を突然舐められ、ゾクゾクとした快感が背筋から湧き上がり、体をのけ反らせてよろけるリリナ。胸から取り払おうとしても、両手が後ろ手で拘束されてしまっており、対応できない。
よろけた拍子に足を開いたリリナの股間をめがけて、最後のゲルが飛び込んでくる。クリトリスの上に "ベチョッ" と張り付いたと思うと、やはり舌が出てきて嘗め回される。
「はうぅーっ!!♡」
突然三点への刺激が追加され、膝をガクガクとさせながら体を「く」の字に曲げ、顎を上げてビクビクと悶絶するリリナ。
「ああぅっ♡ ラ、ラフィンさん・・・取って、取ってぇっ・・・んああーっ♡」
「リリナ様、今参ります!」
焦ってリリナの方へ駆け寄り、胸に取り付いたゲル状のものを引き剝がそうとするラフィン。しかし触れようとした瞬間、"バチン" とラフィンの手が弾き飛ばされてしまった。
「くっ、これはまさか・・・呪いか!?」
「くすくす・・・それは『三点殺し』と呼ばれる魔法淫具ですわ。わたくしのスキルで呪いをかけておりますので、もう外すことはできませんわよ」
「今すぐ呪いを解除しろ!」
「あらあら、お胸を隠す装備を探していたのでしょう? 感謝して欲しいくらいですわ。うふふ、でもこれでそのエロメイドは完全な戦力外ですわねぇ・・・」
そう言うと、シャルミーの周りにまた煙が立ち込める。
「この子を返して欲しければ、お二人だけで、瘴気の森にあるわたくしの屋敷までお越しなさい。歓迎して差し上げますわ」
「こ、こら待て! お前の屋敷など知らぬぞ!」
「うふふ、この者に案内させますわ・・・」
シャルミーはそう言い残すと、リーリエを連れて煙と共に消えてしまった。煙が晴れた後には小さな怪しく光る蛇が残されており、付いて来いと言わんばかりに地面を這って移動を始めた。
「くっ・・・正面から戦っては勝ち目がないと悟り、人質を取って自分のテリトリーに誘い込む気ですな。リリナ様、不本意ですがあの蛇に付いていくしかなさそうです。リーリエ様をお助けせねば・・・。リリナ様の武器も取り返さねばなりませんしな」
「はうぅーっ♡ そ、その前に、これを取ってくださいっ・・・あううーっ♡」
「リリナ様、その装備には呪いがかけられているのです。装備を外すには呪いを解く・・・つまり、呪いをかけたシャルミー本人を倒し、解除させるしかないのです」
「んぁぁっ♡ そ、そんなっ・・・じゃあずっとこれ・・・ああぁーっ!!♡」
そう会話している間にも、蛇は少しずつ進んで行く。人が歩くスピードの半分くらいの遅めのペースではあるものの、リリナ達を待ってくれる気は無いようだ。
「厩舎へ戻る暇はありませんな・・・。蛇を見失わないよう急いで参りましょう!」
「あうぅっ♡ ま、待ってっ・・・んああーっ!♡」
『三点殺し』に敏感な三点を攻められて悶絶しながら、ラフィンの後ろをヨタヨタと付いていくリリナ。
なお、今は街の北西に居るのだが、瘴気の森は街の南東の出口の先にある。つまり、エルフの街を対角線上に横切っていく必要があるのだ。よって蛇は、どんどんと街中へと入っていく。 気が付くと、人通りの多い商店街へと戻ってきていた。先ほどは恥ずかしさでイキ我慢をしながら極力目立たないよう歩いていたリリナだったが、今はもうそのような余裕は無い。
この淫具・・・『三点殺し』は、時に優しくネットリと舐めてきたかと思うと、一転して激しく舐め回してくることもあり、予想外の動きに慣れることができない。
さらに、既に三点に身につけていたリングとも相性が非常に悪く、舌から少しずつ分泌される唾液のせいで、リングの通電の威力が徐々に上がってきてしまっていた。愛液や精液に対しては反応しないよう作られているはずだが、唾液に対しては弱いようだ。 「あうううっ・・・♡ も、もうダメッ・・・♡ イ、イッちゃうぅ・・・♡」
移動のスピードを落とさないように必死でイキ我慢をしながら歩いていたリリナだったが、遂に一度立ち止まって、ビクビクと絶頂してしまう。
「はぐっ♡ あうぅっ、待ってっ・・・」
しかしまたラフィンを追いかけて、すぐにフラフラと歩き出す。
その後も快感に耐えられず、時折立ち止まってビクビクと全身を震わせ、喘ぎながら再び歩き出す、という行為を街中で繰り返すリリナ。通行人達の注目を集めてしまっていることを感じ、羞恥でもう気が狂いそうだ。
徐々にペースが落ち、絶頂で立ち止まる頻度も高くなってきてしまった。蛇との距離が少しずつ開いてしまい、このままだと置いて行かれてしまいそうだ。
そもそも後ろ手で拘束されて歩きにくい姿勢であることに加え、両乳首とクリトリスを『三点殺し』とリング達によって攻められている状態で、二穴を抉るバイブを落とさないよう締め付けながら進む必要があるのだ。
早く歩けと言われる方が無理な状況であるリリナだが、ラフィンはそんなことはお構い無しだ。
「リリナ様、急いでください! 蛇を見失ってしまいます」
そう言って、後ろ手で拘束されているリリナの上腕を掴む。そのままリリナを引っ張りながら、歩くペースを早めるラフィン。
「あああっ!ダメェ!♡ い、今イッてて・・・あああーっ♡」
下半身を震わせてイッている最中にペースを上げて歩かされ、大きく乱れながらへっぴり腰で足を何とか交互に踏み出すリリナ。より一層の視線を集めてしまう。
何度もアクメしながらようやく街の東端まで辿り着き、公衆の面前での羞恥歩行は終えることができた。しかし、『三点殺し』による攻めは一向に衰えない。
「蛇が街を出て、瘴気の森へ向かうようです。引き続き付いていきましょう」
「はぁっ、はぁっ♡ は、はいぃ・・・あぐぅっ♡」
もうイキ過ぎて訳の分からない状態になっているリリナだったが、ラフィンに引っ張られながら進み、やっと瘴気の森の入口に着いた。蛇は止まることなく、さらにどんどんと進んでいく。
「ここからは、魔族以外にはダメージを与える瘴気に満ちております。私も踏み入ったことはありません・・・。ですが、リリナ様の装備があれば問題ないはず。参りましょう!亅
「あんっ♡ ちょ、ちょっと待って・・・はうぅーっ♡」
心の準備をする時間も与えられず、ラフィンに引っ張られて森の中に足を踏み入れることとなるリリナであった。 |
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